BTSメンバーが兵役を終えた事が話題になった韓国の兵役制度。現在韓国では『男性』のみがこの兵役制度の対象ですが、『女性』にも兵役をとう議論も行われているそうです。
今回はこの韓国の兵役制度についてお伝えしていきます。また新兵が最初の訓練期間にどうような1日を過ごすのかも調べてみました。
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韓国男子兵役の期間や年齢は？
韓国の兵役制度は、国家の安全保障のために18歳から28歳の全ての健常な男性市民に義務付けられています。徴兵の期間は軍の種類や役職によって異なりますが、通常は18か月から24か月と決められていますので1年半から２年間は兵役に就くという事になります。
配属される軍によってこの期間が違います。日本同様に少子化が進む韓国では、兵役の期間を段階的に減らす方向になっています。
兵役制度の基本概要は？
兵役は、韓国国軍の陸軍、海軍、空軍、海兵隊において行われるほか、特定の民間業務に従事する代替役務も認められています。兵役を終えた後も、予備役として定期的な訓練を受ける義務があり、非常時には再度召集されることがあります。
兵役は韓国社会において大きな影響を持ちます。青年期の重要な時間を軍務に費やすことで、大学進学や就職などのキャリア形成に一時的なブランクが生じることがありますが、反面この制度は個人の成長やリーダーシップの育成にも寄与しており、多くの韓国人が兵役を通じて得た経験を誇りに思っています。
兵役免除の条件は？
兵役免除になる条件は、兵役前の身体検査で不合格になった場合や女性から男性に性転換した場合、海外在住の人、変わったところでは18ヶ月以上服役した人や兵役により生計を立てるのが困難になる人などです。
兵役制度の社会的影響と議論
韓国の兵役制度は、その公平性と必要性についてしばしば議論の対象となります。一部の人々は、特定の有名人や富裕層が兵役を免れるために違法な手段を用いることがあると主張しています。
これに対して、韓国政府は厳格な規則と監視を設け、不正行為を防止するための措置を強化しています。また、兵役の義務は男女平等の観点からも議論されています。現在、女性は自発的に軍務に就くことができますが、男性のように義務化されてはいません。
この点については、女性も同様に義務を負うべきだという意見と、現行の制度で十分であるという意見が対立しています。さらに、兵役期間中の待遇や環境も重要な問題です。過去には過酷な訓練や人権侵害が問題となったケースもあり、政府はこれに対処するために軍の内部監査を強化し、兵士の福祉を向上させるための政策を実施しています。
これには、心理カウンセリングの提供やハラスメント防止のための教育が含まれます。
兵役後のキャリアと社会復帰
兵役を終えた後、兵士たちは社会に復帰し、自身のキャリアを再開します。多くの企業は兵役を経験した男性を高く評価し、彼らのリーダーシップやチームワークのスキルを重視します。
しかし、長期間のブランクが生じることから、再就職やキャリアの継続において一部の困難を感じる人も少なくありません。政府は、兵役を終えた若者が円滑に社会復帰できるよう、様々な支援プログラムを提供しています。
これには、職業訓練、就職支援、大学復学支援などが含まれます。特に、専門技術を習得するための訓練プログラムや、企業との連携によるインターンシップ制度などが好評です。また、近年では兵役期間中にオンライン教育を受けることができる制度も導入され、学業の遅れを取り戻す手段が増えています。
これにより、兵役後のキャリア形成においても柔軟性が高まり、兵士たちは自身の目標に向かって前進することができるようになっています。総じて、韓国の兵役制度は国家の安全保障を確保するために重要な役割を果たしており、個人の成長や社会経験を提供する一方で、制度の公平性や待遇改善については継続的な改善が求められています。
これからも、韓国の兵役制度は社会の変化と共に進化していくことでしょう。
1日のスケジュールは？（新兵訓練期間）
05:30 – 起床
- 兵舎で目覚め、すぐにベッドを整え、身だしなみを整えます。
- 洗面、歯磨き、身支度を行います。
06:00 – 朝の点呼
- 点呼を受け、全員の出席を確認します。
- その後、簡単な体操やランニングなどの体力訓練を行います。
06:30 – 朝食
- 兵舎の食堂で朝食を取ります。食事は決められた時間内に迅速に済ませる必要があります。
07:00 – 自由時間
- 短い自由時間があり、トイレや身支度の仕上げ、手紙の書き方など、個人的な時間に充てます。
08:00 – 訓練開始
- 各種軍事訓練が始まります。基礎体力訓練、武器の取扱い、射撃訓練、戦術訓練などが含まれます。
- 訓練は厳格で、体力と精神力の両方が求められます。
12:00 – 昼食
- 食堂で昼食を取ります。朝食同様、迅速に食事を済ませる必要があります。
13:00 – 午後の訓練
- 午後も訓練が続きます。フィールド演習やシミュレーション訓練、軍事学習などが行われます。
17:00 – 自由時間
- 再び短い自由時間があります。この時間には、シャワーを浴びたり、休憩したりできます。
18:00 – 夕食
- 食堂で夕食を取ります。夕食後はリラックスする時間が設けられますが、厳しいスケジュールが続くため、休息が重要です。
19:00 – 夜間点呼および自由時間
- 夜間の点呼が行われます。その後、自由時間が続きます。兵士たちはこの時間を使って読書や手紙の書き方、仲間との交流を楽しみます。
21:00 – 自由時間
- 寝る前の自由時間です。兵士たちはリラックスし、翌日の準備を行います。
22:00 – 就寝
- 消灯時間です。兵舎の全員が就寝し、翌日に備えます。
日本から一番近い韓国の兵役制度についてお伝えしました。有名なアーティストが兵役に就いたり、戻ってきた時ににしか話題にはなりませんが、兵役の内容を知ることも大事なことですよね。
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