MLBドラフトは、毎年夏に行われる新人を各球団に分配する制度です。高校を卒業したばかりの選手や、大学を卒業した選手、そして独立リーグでプレーしていた選手などが指名対象となります。
花巻東高校から日本の大学進学もせず、日本のプロ野球へも行かなかった佐々木麟太郎選手。これはいち早くアメリカの大リーグMLBへの最短ルートを考えたからではないでしょうか。
今回はアメリカ大リーグのドラフトについて調べてみました。そして佐々木麟太郎選手が今後、アメリカのスタンフォード大学でどのような成績を残したら良いのか?そして大リーグの球団からドラフト指名を受けるために、どののような条件があるのかを解説していきます。
アメリカ大リーグMLBのドラフト制度
アメリカ大リーグのドラフトはウェーバー方式を採用!
ドラフトの指名順は、前シーズンの成績によって決まります。成績の悪いチームから順番に指名権が与えられるため、弱かったチームが優秀な選手を獲得し、チームの立て直しを図るチャンスとなります。
アメリカ大リーグのドラフト指名人数は?
各球団が40巡まで指名できるため、非常に多くの選手がドラフトにかかります。2025年時点のアメリカ大リーグのチーム数は、アメリカンリーグが15チーム、ナショナルチームが15チームで合計30チームあります。
ということは最大で「120名」がドラフトで指名されるという事になります。最大の40名を取るチームは少ないですが、日本のドラフトのように1日では終わらないのが、アメリカ大リーグのドラフト会議です。
過去には年度によって100名近くの選手を指名するチームもあったそうです。
指名選手の契約期限は?
球団は、指名した選手とドラフト終了後一定期間内に契約を結ぶ必要があります。契約がまとまらない場合、その選手は翌年のドラフトに再び指名される可能性があります。
ルール5ドラフトとは?
この制度は、マイナーリーグで活躍している有望な選手を、他の球団が獲得できるチャンスを与えるものです。一定の条件を満たせば、メジャー契約を結んでいない選手を指名することができます。
日本のドラフト会議との違いは?
アメリカ大リーグのドラフトは、日本のプロ野球ドラフトに比べて指名人数が非常に多いという事、日本では複数の球団が同じ選手を指名した場合、抽選で指名権が決まりますが、アメリカ大リーグでは順番に指名をするので抽選というシステムはありません。
アメリカ大リーグにも育成選手制度がありますが、日本の育成選手とは制度が異なります。
他にもMLBは、国際的なアマチュア選手を対象とした国際ドラフトも実施しています。フリーエージェントを獲得した球団に対して、他の球団から指名を受けることがある補償ドラフトも存在するなど日本の制度とは明らかに違いがあります。
佐々木麟太郎選手が指名されるための条件は?
以下の条件を満たす選手がアメリカ大リーグのドラフト指名対象になります。
ドラフトの1年以上前からアメリカ合衆国、カナダ、プエルトリコ、ほか合衆国領いずれかの国に居住し、且つ当該国の高校、短大、コミュニティ・カレッジ、大学、独立リーグに在籍する選手で、選手の国籍は問いません。
高校生は、卒業者(または見込み)で、且つ大学等へ進学しない選手のみが指名対象選手で、4年制以上の大学生は、3年以上在学している選手、または2年以上在学している21歳以上の選手のみとなります。
となるとアメリカの新学期は9月ですので、2026年の9月でスタンフォード大学在籍が2年になる佐々木麟太郎選手は、アメリカの大学野球で活躍が認められれば、「2026年」のアメリカ大リーグドラフト会議で指名されるかもわかりませんね。
まとめ
MLBのドラフト制度は、単に選手を分配するだけでなく、リーグ全体の活性化やアマチュア野球の発展に大きく貢献しています。ウェーバー方式を採用しているため、弱かったチームが再建のチャンスを得られるのも大きな特徴です。
そんなアメリカ大リーグのドラフト会議に佐々木麟太郎選手が指名されるのは最短で2026年になるのではないかと予想します。まずは大学野球で活躍することを期待しましょう。
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