レバーは、鉄分をはじめとする栄養が豊富な食材として知られています。しかし、豚・鶏・牛と種類があり、それぞれに特徴があることをご存じでしょうか?今回は、豚・鶏・牛のレバーの違いを栄養価や食感、調理法そして価格など、様々な角度から詳しく解説していきます。レバー選びの参考にして下さい。
レバー『牛』『鶏』『豚』それぞれの特徴は?
牛レバーはやわらかい食感が特徴です。臭みを強く感じることもありますが、旨味も強い濃厚な味わいです。生レバー大好きな私は、生レバーが味わえなくなった事が非常に残念です。低温調理のものも出ていますが、やはり味が違いますので、最近は馬刺しや食感の近いなんちゃって生レバーこんにゃくなどで代用してます。
豚レバーは、食感に弾力があります。牛レバーよりも歯ごたえがあり、何より安いのがうれしいですね。鶏レバーはしっとりとしていて、きめ細かい食感が特徴です。フワフワとした食感で、牛や豚のレバーと比べて臭みが少なく食べやすいため、レバー初心者でも挑戦しやすいでしょう。
どのレバーも臭みがあるため、食べにくいと感じる方も多いですが、丁寧に下処理をすれば臭みがとれ、美味しく食べられます。
レバー『牛』『鶏』『豚』栄養の違いは?
それぞれの栄養価を比較すると、鉄分については『豚レバー』が一番豊富です。鉄分の量を比較すると、鶏レバーの1.4倍、牛レバーの3倍以上ありますので、 鉄分不足で貧血気味の方には、『豚レバー』をおすすめします。
ビタミンAが一番多く含まれているのは鶏レバーですが、豚レバーにも同程度の量が含まれています。 ビタミンB12はどのレバーも同程度、含まれています。他にも葉酸は鶏レバーに多く含まれており、豚レバーの1.6倍、牛レバーの1.3倍の量の葉酸が含まれています。
となると栄養素的には『豚レバー』が一番という事になります。ただしレバーが苦手!という方は、一番クセがない鶏レバーから挑戦してみても良いのではないでしょうか。
栄養素 |
豚レバー |
鶏レバー |
牛レバー |
鉄分 |
最も豊富 |
少ない |
豚レバーに次いで豊富 |
ビタミンA |
豊富 |
最も豊富 |
豊富 |
ビタミンB12 |
豊富 |
豊富 |
豊富 |
<それぞれのレバーの特徴>
- 豚レバー: 鉄分が最も豊富で、貧血予防に効果的です。また、たんぱく質も豊富なので、筋肉量の維持にも役立ちます。
- 鶏レバー: ビタミンAが最も豊富で、視力維持や皮膚の健康に良いとされています。低カロリーで、レバーの中では比較的食べやすいのが特徴です。
- 牛レバー: 鉄分が豊富で、ビタミンAもバランス良く含まれています。濃厚な味わいが特徴ですが、独特の臭みがあるため、下処理が大切です。
おすすめの調理法や値段は?
レバーの調理法は、種類によって適したものがあります。
- 豚レバー: レバニラ炒め、レバーカツ、レバーペーストなど、しっかりと加熱する料理がおすすめです。臭みが気になる場合は、牛乳に浸したり、片栗粉をまぶしたりするなどの下処理が効果的です。
- 鶏レバー: パテ、テリーヌ、ソテーなど、シンプルに調理するのがおすすめです。レバーの風味を活かした料理も美味しくいただけます。焼き鳥のレバーはタレの味が強いので苦手な方にも良いかもわかりません。
- 牛レバー: ステーキ、ソテー、煮込み料理など、じっくりと加熱する料理がおすすめです。ワインやバルサミコ酢など、酸味のある調味料と合わせると、臭みが消えて美味しく食べられます。
価格的には牛が一番高く、豚が一番安く売られています。他の部位に比べると比較的安く購入できますので、料理方法をチェックして家計に優しいレバーを食卓に取り入れて下さい。
レバーを選ぶ上でのポイントやおいしく食べるコツは?
レバーを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。まずは鮮度が大事です。当然火をしっかりと通して食べなければダメですが、購入の際には表面に光沢があり、弾力があるものを選びましょう。
変色しているものや、異臭がするものは避けて下さい。そして可能であれば 国産レバーを選んでください。鮮度が良く、安全性の高いものが入手出来ます。
レバーを美味しく食べるためには、下処理が重要です。水にさらしたり、牛乳に浸したりして、血抜きをすることがとても大切です。そしてしっかりと加熱をしてから食べましょう。
臭み消しには、 生姜、にんにく、ネギなどの香味野菜や、ワイン、レモン汁などの酸味のある調味料を使うと、臭みが消えて美味しく食べる事が出来ます。
まとめ
豚・鶏・牛のレバーは、それぞれ栄養価や食感、風味などが異なります。自分の好みに合わせて、色々な種類のレバーを試してみてはいかがでしょうか。
レバーは、栄養が豊富で、美容や健康にも良い食材です。ぜひ、食生活に取り入れてみてくださいね。ただしレバーは、高コレステロール食なので、食べ過ぎには注意しましょう。
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