10月の連休に立山黒部アルペンルートへ1泊2日で行ってきました。元々、山が格別好きな訳ではなかったのですが、義父の『一度は黒部ダムを見たい』の一言で、妻のご両親の<金婚式>のお祝いも兼ねて立山黒部アルペンルートを家族で旅して来ました。
宿泊した室堂は、すでに一面雪景色でした。シャツ1枚で千葉を出発して現地ではダウンの重ね着が必要な気候でした。あまり乗り気ではなかった私ですが、行ってみると感動の連続でみなさんにも是非、この感動を味わってもらいたいと思い記事を書きます。
立山黒部アルペンルートで話題になるのが、立山側から行くのか?扇沢から行くのか?です。この問題についての考察とトロリーバスやケーブルカー、ロープウェイなどの乗り心地や乗換情報などをお伝えします。
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立山黒部アルペンルートどちらから?
立山黒部アルペンルートは、富山県側の立山駅をスタートして長野県側の扇沢に抜けるルートと長野県側の扇沢からスタートして富山県側の立山駅に向かう2つのルートがあります。
どちらからスタートしても黒部ダムや黒部湖を楽しめますし、大観峰や室堂の絶景を観ることが出来ますが、果たしてどちらのルートを選択すれば良いか?迷うところです。そこで10月初旬に行ったルートを思い出しながら、どちらのルートが良いか?お伝えしたいと思います。
今回、立山黒部アルペンルートへは、JR富山駅で昼食用の鱒寿司を購入した後に、立山駅まで自家用車で向かい駅前で、自動車回送サービスの方に車を預け、そこから室堂にある<ホテル立山>まで行き、そこで宿泊しました。
翌日は、室堂から扇沢まで途中途中の名所を楽しみながら移動しました。立山駅スタートはお昼過ぎ、翌日15時前後に扇沢到着というスケジュールでした。
立山駅からは7分ほど乗車する立山ケーブルカーからスタート。山登り用のケーブルカーということで車体は29度、斜めに作られていてなかなか普段は体験できない乗り物を堪能できます。
ケーブルカーの終着駅に直結して立山高原バスに乗ることが可能で、中にはそこから登山をされる方もいました。立山高原バスは、標高977メートルから標高2,450mまで上がる約1時間のバスになります。
私個人の意見としては、1泊2日で行かれる方には、今回の立山駅スタート扇沢ゴールのルートをお勧めします。宿泊は当然、室堂か弥陀ヶ原にあるホテルに泊まって欲しいです。
黒部ダムでの乗り換えのみ少し距離がありますので、体力があるうちに通過したい方は、扇沢スタート、先に四方を山に囲まれた絶景を楽しみたい方は、立山スタートで予定を組まれたら如何でしょうか。
立山黒部アルペンルートの移動手段と乗り心地は?
立山黒部アルペンルートを立山側の立山駅からスタートした場合
1、立山ケーブルカー(7分/1.3km)
立山ケーブルカーは、標高差500mを一気に登りますので、車体は29度傾いたものになっています。平均斜度は24度で、なかなかこの角度が付いた乗り物に乗ることはないので、とても新鮮です。車窓からは立山の風景が広がっています、可能であれば上り進行方向の右側の席が、より風景を楽しめます。ケーブルで一気に車両を引っ張り上げるので乗り心地は、そんなにガタガタを感じることもありませんでした。
2、立山高原バス(50分/23km)〜これは室堂まで直行した場合の時間と距離になります。途中の弥陀ヶ原で宿泊や観光の場合は、弥陀ヶ原までが30分/15kmでそこから室堂までが20分/8kmになります。私はこの室堂にて宿泊しました。
立山高原バスは、美女平から乗ります。立山ケーブルカーの終着駅から、乗り場が直結していますので乗り換えはスムーズです。この美女平から登山をされる方もおられました。行く先は、室堂への直行バスと弥陀ヶ原経由のバスがあります。係員の方がいますし、常に案内もしているので乗り間違えることはないと思います。1,000m以上の高さを登っていきますので、耳鳴りには注意しましょう。途中途中の名所では、バスが徐行したり、止まってくれるので写真撮影も焦らずに撮れます。またバスの中では説明のアナウンスもあり、その説明に感心しながらのバス旅を楽しめます。
3、立山トロリーバス(3.7km/10分)
立山トロリーバスは、電気で走る日本で唯一のトロリーバスです。電車を想像していただければ良いと思いますが、電車の天井から<パンタグラフ>と呼ばれる菱形の部分から電気を取り入れて走るバスです。立山の標高2,400m付近を西から東へ山の中を抜ける道路ですので、ずっと山の中を走っています。
4、立山ロープウェイ(1.7km/7分)
立山トロリーバスの終点、大観峰から乗る立山ロープウェイの車窓から見える景色は<絶景>です。大観峰では大規模なお土産物屋や軽食を楽しめるドライブイン的なお店があります。また外に出ると四方を山に囲まれた景色も楽しめますので、ここで少し時間を取っておくのも良いと思います。ここから黒部ダムへ向かうケーブルカーは、間をおかずに出ていますので、すぐにロープウェイに乗るのではなく、何本か後にずらして大観峰で休憩する時間を取りましょう。また、乗るタイミングによっては混雑したり空いていたりしていましたのでゆっくり座って景色を楽しみたい方は、列の並び具合などを見て乗車のタイミングをはかられた方が良いと思います。
5、黒部ケーブルカー(0.8km/5分)
黒部ダムへ向かう立山側のケーブルカーと同じタイプの車両で、黒部ダムへは約400下るケーブルカーです。座席数が少ないので立って移動するようになるかもわかりませんが、800mを5分のみの乗車ですので急角度での下降を楽しんでください。
6、関電トンネル電気バス(6.1km/16分)〜黒部ケーブルカーと関電トンネル電気バスの駅は、黒部ダムを挟んで0.6kmの距離がありますが、黒部ダムを横切りながらの移動ですので、壮大な絶景を楽しみながら散策を楽しんでください。ダムの上を横切るように
移動しますが、ダムを横切った先には、遠景から記念撮影が出来るスポット<フォットダム>やダムの放水と同じ高さから見られる<放水観覧ステージ>、逆に小高い山上から見られる<ダム展望台>、<放水観覧ステージ>横にある特設会場では、トンネル工事についての展示も見られます。また時間がある方は、ダム湖の遊覧船に乗るのもアリです。<放水観覧ステージ>へは、スロープのあり少しの下で行けますが、<ダム展望台>は220段の階段を上がりますので体力は温存しておきましょう!6月末から10月中旬まで、時期によって時間は違いますが、観光放水が見られます。夏場であれば、放水のミスとシャワーで涼むことが出来ます。
立山黒部アルペンルートは国立公園内にありますので自家用車の乗り入れは出来ませんので、すべての観光者は、これらの乗り物で移動するしかありません。
12月から4月中旬(その年の降雪状況によって変わります)までは、閉山になりますので11月末までに行けない方は、来年の4月を楽しみに待って行って下さい。すでに雪景色の立山、山の絶景や満点の星空、そして美味しい料理を堪能したい方は11月までに行ってください、当然冬支度を整えて!
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