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将棋8大タイトルの日程や対局数は?藤井聡太8冠の今後についても!

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藤井聡太七冠が、将棋8大タイトルの中でまだ獲得できていなかった『王座戦』に挑みました。この『王座戦』は5番勝負ですので、先に3勝した方が勝ちとなります。

その王座戦は、9月27日(金)に第三局の対戦が行われ藤井聡太七冠が序盤の劣勢を跳ね返して、81手で勝利を掴みました。そして迎えた第4局では、見事138手で永瀬王座に勝利して<8冠達成>の快挙を成し遂げました。

藤井聡太七冠が王座戦で勝利を掴んだ事は<史上初>になります。なぜかというと34年前、1989年当時に羽生善二九段(現日本将棋連盟会長)が、29歳で全7大タイトルを独占しましたが、当時は叡王戦が無く、タイトルは7つでしたので<8大タイトル全制覇>は藤井聡太8冠が史上初となります。

この王座戦と並行して、竜王戦も始まりましたのでタイトルを保持していくのも容易ではないですね。そんな将棋界の8大タイトルについて、将棋好き以外の方にもわかるように詳細をお伝えしていきたいと思います。

将棋のタイトル戦は、将棋界において最も権威のある対局です。タイトル保持者に予選を勝ち抜いた挑戦者が挑みます。タイトルによって、七番勝負または五番勝負で勝者を決めます。七番勝負の場合は先に4勝、五番勝負の場合は先に3勝した方がタイトル獲得になります。

第9期叡王戦では伊藤匠七段に敗れて、初のタイトル喪失となりました。

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将棋8大タイトル戦の種類は?

将棋のタイトル戦は、以下の8種類があります。

• 竜王戦
• 名人戦
• 王位戦
• 王座戦
• 棋王戦
• 王将戦
• 棋聖戦
• 叡王戦

格付けはどうかというと、基本的には賞金総額で格付けが決まっています。竜王戦以外のタイトル戦は賞金総額が何故か?公表されていませんが、概算の予想順で格付けすると上記の順番通りで竜王戦、名人戦、王位戦、王座戦、棋王戦、棋聖戦、叡王戦となります。

『名人』については歴史のあるタイトルです、昭和末期に始まった<竜王戦>よりも歴史は古く、昭和12年から続く伝統と格式のある『名人』は別格という考えもあります。現在の一般的な認識としては、『名人』と『竜王』が別格のようです。

タイトル戦の対局数と開催時期は?

タイトル戦の開催時期は、各棋戦によって異なります。2023年のスケジュールをご紹介すると

• 叡王戦:4月から5月
• 名人戦:4月から6月
• 棋聖戦:6月から7月
• 王位戦:7月から8月
• 王座戦:8月末から10月末
• 竜王戦:10月初旬から12月中旬
• 棋王戦:11月から12月
• 王将戦:12月から2月

各タイトルの対局は、次戦までに1〜3週間空くことが多く、違うタイトルの対局を並行して戦わなければならない藤井聡太八冠は来年以降が正念場になります。8つのタイトルを、それぞれ2か月から3か月掛けて戦いますので、来年1年はずっとタイトル戦を争う事になりそうな藤井聡太八冠です。

タイトル戦の持ち時間と必要な勝利数は?

タイトル戦の持ち時間とタイトル獲得のための勝利数は、各棋戦によって異なります。

• 竜王戦、名人戦、王位戦、王将戦の4つのタイトルは、七番勝負で各対局の持ち時間は、それぞれ9時間の2日制ですので先に4勝した方が勝者となります。
• 王座戦は、五番勝負で各対局の持ち時間は、それぞれ5時間の1日制です。先に3勝した方がタイトル獲得となります。
• 棋王戦、叡王戦、棋聖戦の3つのタイトルは、五番勝負で各対局の持ち時間は、それぞれ4時間の1日制です。王座戦同様に先に3勝した方が勝者となります。

現在は竜王戦を戦っている藤井聡太八冠ですが、竜王戦を防衛したと仮定すると来年は、各タイトルをストレート勝ちで防衛した場合で28対局、最終戦までもつれる展開になった場合は48対局しなければなりません。年間を通じてほぼほぼ毎週、対局が組まれる事になりますので相当な体力と知力が必要になってきます。

タイトル戦の賞金は?

タイトル戦の賞金は、各棋戦によって異なります。正式に公表されているのが竜王戦のみです。名人戦から叡王戦の賞金額はあくまで推定金額になります。

• 竜王戦:優勝賞金4,400万円
• 名人戦:優勝賞金4,000万円
• 王位戦:優勝賞金3,600万円
• 王座戦:優勝賞金3,200万円
• 棋王戦:優勝賞金3,000万円
• 王将戦:優勝賞金2,800万円
• 棋聖戦:優勝賞金2,600万円
• 叡王戦:優勝賞金2,400万円

タイトル戦の歴史

将棋のタイトル戦は、1937年に名人戦が創設されたのが始まりです。その後、王位戦(1948年)、棋王戦(1952年)、王将戦(1954年)、棋聖戦(1962年)、竜王戦(1973年)、王座戦(1975年)、叡王戦(2021年)が創設されました。

タイトル戦の永世称号

タイトル戦を一複数回、獲得すると永世称号を獲得することができます。永世称号は、タイトル戦によって異なります。

• 竜王戦:永世竜王〜連続5期か通算7期
• 名人戦:永世名人〜通算5期
• 王位戦:永世王位〜連続5期か通算10期
• 王座戦:永世王座〜連続5期か通算10期
• 棋王戦:永世棋王〜通算5期
• 王将戦:永世王将〜通算10期
• 棋聖戦:永世棋聖〜通算5期
• 叡王戦:永世叡王〜通算5期

この<永世>の称号は、棋士を引退した後に名乗ることが出来ます。将棋の歴史の中では以下の9名しか<永世>称号を持っている棋士はいません。

木村義雄 永世名人
谷川浩司 永世名人
米長邦雄 永世棋聖

この3名は、1つのタイトルの<永世>称号保持者になります。

大山康晴 永世五冠
中原誠  永世五冠

この2名は、複数タイトルの<永世>称号保持者です。

羽生善治 永世七冠
渡辺明  永世二冠
森内俊之 永世名人
佐藤康光 永世棋聖

この4名は、まだ現役です。現役のまま<永世>を名乗る事もあったようですが、羽生善治さんと森内俊之さんは、<九段>と名乗っておられます。

タイトル戦の観戦方法

将棋のタイトル戦は、テレビやインターネットで観戦することができます。テレビでは、NHK総合テレビやBS-TBSなどで放送されます。

インターネットでは、日本将棋連盟の公式チャンネルや、各棋戦の公式チャンネル、そして最近では<Ameba>などでライブ配信が行われています。序盤は、特に1手1手を指す時間が長いのですが、先を読むプロ棋士の解説やタイムリーに表示されるAI予想を見ながら、次の1手を考えながら見るのもとても楽しい時間です。

また、将棋のタイトル戦は、原則として全国のホテルや旅館で開催されます。これは、将棋界における伝統的な慣例であり、地方の将棋ファンにもタイトル戦を観戦してもらうことを目的としているようです。有名棋士が地元で対局をするとなると盛り上がりますよね。来年1年間の将棋タイトル戦が今からとても楽しみです。

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