ひのえうまとごうのとらって何？女子が生まれると強い生まれ年？

「ひのえうま」漢字で書くと「丙午」や「ごうのとら」漢字で書くと「剛の虎」という言葉、あなたは聞いたことがありますか？これらの言葉は、特定の年に生まれた女性の運勢に関わる言い伝えとして、古くから語られてきました。

「ひのえうま」の年に生まれた女性は気が強い、あるいは「ごうのとら」の年に生まれた女性は男まさり、などと言われることも。

この記事では、「ひのえうま」や「ごうのとら」とは一体何を意味するのか、その由来や背景にある思想を解説します。また、これらの年に生まれた女性の性格や運勢についても探ります。

この記事を読むことで、「ひのえうま」「ごうのとら」という言葉に込められた意味を知り、新たな視点から自分自身や周囲の人々を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

「ひのえうま」とは一体何のこと？

丙午（ひのえうま）生まれの女の子は「気性が激しく、夫を死なせる」などの迷信がありました。当時はそんな迷信に惑わされ、妊娠や出産を前倒ししたり先延ばししたりする人が多かったそうです。

丙午の迷信とは「午は南の方角に当たる」ことから、火災の多い年といとも言われていました。

「ひのえうま」生まれの女性は気性が激しいと言われるようになった原因の一つが、江戸時代の「八百屋お七の放火事件」です。 1681年、火災の避難場所で出逢った男性と恋に落ちた「八百屋の娘お七」は、ふたたびその男性と会うためには「また火事になればよい」と、火事場泥棒にそそのかされて、放火してしまいます。

お七はこのとき16歳で、1666年産まれの「ひのえうま」でした。そんな事件があった事から、ひのえうまの女性は、気性が激しいとなったようです。

「ごうのとら」は九星気学と干支の組み合わせで「ごおうのとら」（五黄の寅）の事です。九星気学における最強の運勢と言われる「五黄土星」と、十二支の中で最も運勢が強いとされる「寅年」が重なる年のことで、36年に一度だけ巡ってくる年です。

2022年は五黄の寅の年に該当し、非常に強い運勢の持ち主になると言われています。

昔は、男尊女卑がまかり通っていた時代ですので「ごおうのとら」に男の子が生まれれば最強という事になりますが、強い女性が求められていない時代には、女の子が生まれるリスクを避けて「ひのえうま」同様に妊娠や出産を控える風潮がありました。

五黄の寅の女性は、リーダーシップがあり、信念を曲げないストレートな性格が特徴です。行動力も強く、思い立ったらすぐに行動に移す大胆さも持っています。また、プライドが高く負けず嫌いな面もありますが、その分努力家で、好奇心旺盛な一面も持ち合わせています。

今の時代であれば、こんな女性がいても全く問題ありません。が昔はそうもいかず、女性は男性の１歩後ろを歩けば良いとされていましたので「ごおうのとら」生まれの強い女性が求められていなかったという事です。

星座や生まれ月の占いと同様に九星気学や干支の占星術によると、「ひのえうま」や「ごおうのとら」生まれは、最も強い運勢を持っていると言われています。

プライドが高く、負けず嫌いですが、その分努力家で、好奇心旺盛な性格だと言われています。人の好き嫌いや感情の起伏が激しいところもありますが、裏表のない正直な人が多いのも特徴です。

また、困っている人を放っておけない優しい一面や、人を許す広い心を持つという人柄だと言われています。問題を解決する力も優れているので、周囲の人から頼りにされる事が多いのも特徴の一つです。

前回の「ひのえうま」は1966年でした。これは昭和41年ですので2025年に59歳、2026年に還暦を迎える生まれ年の方です。十干の「丙」と十二支の「午」が組み合わされた「ひのえうま」は60年に一度巡って来ますので、次の「ひのえうま」は2026年という事になります。

年々出生率は減っていますが、1966年やその前の1906年当時は、まだ迷信が強く残っていた為、ひのえうまの年だけ出生率が下がっていました。

前回の「ごうのとら」（五黄の寅）は「2022年」でした。「ごうのとら」は３６年に一度巡って来ますので。前回は「1986年」で次回は「2058年」という事になります。

昔は「ひのえうま」や「ごうのとら」生まれの女性は、気が強くて男を喰らうほどだなどという迷信がまかり通っていましたが、今は強い女性が求められる時代です。これからの未来は「ひのえうま」や「ごうのとら」生まれの女性が、あらゆる分野で活躍する事を期待しましょう。