朝の通勤ラッシュや、初めての街の散策に欠かせない地下鉄。路線図を見て「C」「M」「G」など、アルファベットの路線記号が書かれているのを目にするけど、「この記号って、一体何の略なの?」と思ったことはありませんか?
例えば、東京メトロの半蔵門線は「Z」、JR総武線の各駅停車は「JB」と、路線の名前と路線記号が全く違うことも。
この記事では、JRや地下鉄の路線記号が何の略なのか、そして、なぜ路線名と異なる記号が使われているのか、その謎に迫ります。
この記事を読めば、地下鉄に乗るのがもっと楽しくなること間違いなし。知られざる路線記号の世界を、一緒に探求しましょう。
この記事では東京の地下鉄、東京メトロと都営地下鉄の路線記号情報や東京メトロ丸の内線のトリビアなどをお伝えしていきます。
東京メトロの路線記号
東京メトロの路線記号は、その線の頭文字で表されています。「銀座線」は「G」、丸の内線は「M」、日比谷線は「H」、東西線は「T」、千代田線は「C」、有楽町線は「Y」、南北線は「N」、副都心線は「F」と、ここまではすべてイニシャルの頭文字表記です。
半蔵門線の「H」ですが、日比谷線とかぶってしまうので、後から出来た半蔵門線は蔵から取った「Z」になりました。
半蔵門線の「Z」だけを覚えておけば、他の路線はわかりやすい頭文字で統一されているという事です。
都営地下鉄4線の路線記号
都営地下鉄は東京都内で4路線あります。それぞれの路線記号は「都営浅草線」が「A」、「都営新宿線」が「S」、「都営大江戸線」が「E」、そして「都営三田線」が「I」です。
なぜ三田線だけ頭文字ではないのか?それは半蔵門線同様で、他の路線とかぶらない文字が無かったからです。「MITA」のMは丸の内線、Tは東西線、Aは浅草線が使っている為、最後に残った「I」になったという事です。
東京の地下鉄はなぜメトロと都営があるの?
国が主導で建設されたのが営団地下鉄、現在の東京メトロで、東京都が独自に建設したのが都営地下鉄です。営団地下鉄は1941年に、国が主導して地下鉄整備を担うために、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)を設立しました。
これは、民営企業では対応しきれない大規模な建設費を公的資金で調達し、地下鉄建設を促進するためでした.。都営地下鉄の設立は1964年の東京オリンピックを控え、急速に増える交通需要に対応するため、東京都が独自に都営地下鉄を設立しました。
両者の役割の違いを見てみると、営団地下鉄は都心部の地下鉄建設・運営を主に行い、都営地下鉄は都心部から郊外へのアクセス向上を目的とした路線建設・運営という名目で役割分担されていました。
現在の路線図を見れば一目瞭然ですが、どちらの地下鉄も私鉄各社と相互乗り入れをして延伸が進んでいますね。東京メトロ東西線は、通勤時間帯のみですが、西船橋駅以東はJR総武線各駅停車と、中野駅以西はJR中央線各駅停車と乗り入れています。
東京メトロのトリビアは?
1、丸の内線は地下鉄なのに地上走行
丸ノ内線は都心を走っている「地下鉄」ですが、地上走行区間が何カ所かあります。その中で一番長いのが、茗荷谷(みょうがだに)駅から後楽園駅mそして本郷三丁目駅間の区間で、「1.1km」と「0.6km」2つの地上区間があります。他にも「四ツ谷駅」や神田川を渡る場所でも地上走行します。
他にも丸の内線の「新宿駅」と「新宿三丁目駅」の間は大変短く、電車は加速しないうちに減速して次の駅のホームに滑り込んでいきます。その駅間距離はわずか300mで東京メトロの路線の中では最短駅間距離です。
他の路線のトリビアはまた改めて別の記事でご紹介しようと思います。
東京都心のJR路線記号情報はこちらから。
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