「ストロークゲインドパッティングって、ゴルフの中継などでよく聞くけど一体何のこと?」「プロゴルファーのパットは、スコアにどれくらい貢献しているんだろう?」そんな疑問をお持ちのゴルファー必見!
この記事では、ストロークゲインドパッティングの数値の解説をしていきます。ストロークゲインドパッティングは、プロのトーナメントでも導入されている、パッティングのパフォーマンスを客観的に評価するための指標です。
この記事では、ストロークゲインドパッティングの計算方法や、実際のスコアへの影響、そしてスコアアップに繋がる活用方法まで、あなたの疑問を解消する情報が満載です。
ストロークゲインドパッティングとは?
ストロークゲインドの定義は「あるコースで、選手がフィールドに対して何ストローク勝った(Gain)か、もしくは劣った(Lost)かの値」を表すものです。
「ストロークゲインドパッティング」とはグリーン上でのパフォーマンス=パッティングでどれだけストロークゲインしたか、つまりはパッティングのスコアに対する貢献度を表す値という事になります。
ショットやパッティングはラウンド毎のデータが少なすぎるので、計算には昨年のデータが使われます。
昨年実績で、パットにツアー平均何ストロークかかったかを計算し、自分のパット数から引くことにより、パッティングのおげで他の選手よりもどれだけ優位にスコアを作ることができたか?がわかるという仕組みです。
ストロークゲインドパッティングの計算方法は?
例えば、2mのパットを決めるツアー平均ストローク数(昨シーズン実績のコース難易度計算込み)が1.5だとします。ある選手がそのパットを1パットで決めたら「ストロークゲインド」は+0.5となります。2パットだと-0.5、3パットしたら-1.5となります。
「パットがどれだけスコアに貢献したか?」とよく言われますが、それはつまり、パットでどれだけ他の選手に勝てたか?ということになります。《コースに勝つ》のではなく《他の選手に勝つ》というところがポイントです。
そうすることで難易度の同じくらいのグリーン上での選手のパッティングの上手さが比較できるわけです。
おまけの情報としては、グリーン上でウェッジを使って打った場合もストロークゲインドパッティングに反映されます。グリーン上のあらゆるパフォーマンスがこのストロークゲインドパッティングのデータに反映されるという事になります。
例を挙げてみると2024年に行われた「ザ・メモリアルトーナメント」の最終日、日本の松山英樹選手は5年ぶりにトップ10フィニッシュしましたが。この時の「ストロークゲインドパッティング」は出場選手中「2位」「+2.777」を記録しました。
2025PGAツアー優勝者の「ストロークゲインドパッティング」は?
2025年のアメリカ男子PGAツアー優勝者の今シーズンを通してのストロークゲインドパッティングを見てみましょう。
第1戦「ザ・セントリー」優勝「松山英樹選手」ストロークゲインドパッティングはシーズンを通してプラス0.295で56位
第2線「ソニーオープンinハワイ」優勝「ニック・テイラー選手」ストロークゲインドパッティングはシーズンを通してプラス0.056で85位
第3戦「ザ・アメリカンエクスプレス」優勝「セップ・ストラカ選手」ストロークゲインドパッティングはシーズンを通してプラス0.283で53位
第4戦「ファーマーズ・インシュランス・オープン」優勝「ハリス・イングリッシュ選手」ストロークゲインドパッティングはシーズンを通してプラス0.315で52位
第5戦「AT&Tペブルビーチプロアマ」優勝「ローリー・マキロイ選手」ストロークゲインドパッティングはシーズンを通してプラス0.606で15位
第6戦「フェニックス・オープン」優勝「トーマス・デトリー」ストロークゲインドパッティングはシーズンを通してプラス0.479で29位
第7戦「ジェネシス・インビテーション」優勝「ルドヴィック・オーバーグ選手」ストロークゲインドパッティングは、シーズンを通してマイナス0.002で99位
第8戦「メキシコ・オープン」優勝「ブライアン・キャンベル選手」ストロークゲインドパッティングは、シーズンを通してプラス0.437で34位
第9戦「コグニザントクラッシック」(以前のホンダクラッシク」優勝「ジョー・ハイスミス選手」ストロークゲインドパッティングは、シーズンを通してプラス0.207で61位
第10戦「アーノルド・パーマー・インビテーション」優勝「ラッセル・ヘンリー選手」ストロークゲインドパッティングは、シーズンを通してプラス0.519で25位
第11戦「プエルトリコ・オープン」優勝「カール・ビリプス選手」ストロークゲインドパッティングは、シーズンを通してマイナス0.411で145位
第12戦「ザ・プレイヤーズ選手権」優勝「ローリー・マキロイ選手」ストロークゲインドパッティングは15位ですが、ストロークゲインドのトータルでは1位、ストロークゲインドのオフザティーが全体の2位ですので、さすがマキロイといったところです。
ザ・プレイヤーズ選手権までの優勝者はマキロイ選手が2勝で、他の10試合は全て違う選手が優勝を飾っています。必ずしもパットが良いで選手が優勝するわけではない事がわかりますね。
ストロークゲインドはパッティング以外も!
ストロークゲインド(SG)とは、PGAツアーで用いられている統計データで、各選手のティーショットからパットまでのパフォーマンスを数値化したものです。
- ストロークス・ゲインド・ティー・トゥ・グリーン(SG Tee-to-Green)
- ストロークス・ゲインド・パッティング(SG Putting)
- トータルストロークス・ゲインド(Total SG)
などさまざなデーターが常に更新されています。PGAのホームページやアプリに選手ごとの細かいデーターが載っていますので、興味のある方は是非ご覧になって下さい。
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