ゴルフ界の歴史に新たな1ページを刻んだ、松山英樹選手のマスターズ優勝。日本人初の快挙は、世界中のゴルフファンを熱狂させました。この記事では、松山英樹選手のアメリカ男子ゴルフツアー「PGA」で積み重ねた11勝、その偉業達成の軌跡を紐解いていきます。
アマチュア時代からプロ転向、そして世界最高峰の舞台PGAでの活躍まで、数々の挑戦と努力を重ねてきた松山選手の歩みを辿りながら、その強さの秘密に迫ります。ゴルフファンはもちろん、スポーツ好きの方なら誰でも楽しめる内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
他の選手よりもスーパーショットが多い松山英樹選手、現地の解説者が興奮してしまうほどのプレーを数多く見せてくれる松山英樹選手は、今後まだまだ活躍してくれるでしょう。この記事では3勝目と4勝目そして非公式大会「ヒーローワールドチャレンジ」で優勝した、その軌跡をご紹介します。
2016年10月「WGC HSBCチャンピオンズ」3勝目
この大会が始まる2週間前に行われた「日本オープン」で優勝を飾った松山英樹選手。現在はシグネチャーイベントが、メジャー4大会に次ぐ大会になっていますが、当時は WGCがとても権威がある大会の一つでした。「WGC HSBCチャンピオンズ」は中国の上海にある「シェシャンインターナショナルGC」で行われました。
1勝目と2勝目はプレーオフの激戦を制して優勝した松山英樹選手でしたが、3勝目となったこの大会では、2位に3打差を付けて最終日を単独首位でスタートし、6バーディーを奪いボギーフリーのラウンドで回り最終スコアは23アンダー、2位に7打差を付けての圧勝でした。この大会の最終日のウェアもまだ黄色ではなく白のポロシャツでした。
優勝後のインタビューで松山英樹選手は「スタート前は緊張したが、その中でノーボギーで本当にうれしい。この大会で優勝できて、来年のメジャーがすごく楽しみになった」と話していました。4日間をただ1人ノーボギーで終えた大会でもありました。
2016年12月「ヒーローワールドチャレンジ」(4勝目)
この「ヒーローワールドチャレンジ」はタイガー・ウッズ選手が主催する非公式な大会ですので(4勝目)と表記させてもらいます。バハマにある「アルバニーGC」で行われた今大会、3日目終了時点で2位に7打差を付けて最終日をスタートした松山英樹選手。
序盤の3番ホールで1.5mのバーディパットを決め、9番でも50センチにつけてバーディを奪取、ピンフラッグが音を立ててしなるほどの強風の中でも、スコアを伸ばしました。
一転後半は、我慢の展開となり、バンカーショットをミスした10番でダブルボギー、14番でもボギーにしてスコアを落としました。その後はピンチをしのぎパーを続け、最終18番でもグリーン奥にこぼしましたが、そこからアプローチをピンそば15cmに寄せて、リードを守り切りました。
最終的には4日間で18アンダー、2位のヘンリック・ステンソン(スェーデン)選手とは2打差でした。この優勝の時もウェアは白でした。最終日に黄色を着るのはいつからなんでしょうか。
2017年12月「WMフェニックスオープン」4勝目
2016年2月に2勝目を挙げた「WMフェニックスオープン」は、2017年の今大会で松山英樹選手自身初となる連覇を達成しました。現在のアメリカ男子ツアーPGAは1月にシーズンスタートですが、この頃は秋にシーズンが始まるスケジュールでしたので、「WGC HSBCチャンピオンズ」に続き今季2勝目と言う事になりました。
4日間トータル17アンダーで並んだ、ウェブ・シンプソン選手とのプレーオフ。3ホール目までは、お互いにパーを譲らない展開が続き、17番で行われたプレーオフ4ホール目で、先にバーディパットを外したシンプソン選手に対し、松山選手がバーディパットを沈めて4勝目となりました。
当然ですが、米ツアーで日本人の同一大会連覇は初めてで、この大会の連覇は「アーノルド・パーマー」氏が3連覇(1961、62、63年)したのを含めて6人目の快挙達成となりました。試合後のインタビューで松山英樹選手は「プレーオフで苦しかったが、勝つことができてうれしい。チャンスが来ると思って待っていた」と話されていました。
そしてこの大会での最終日では、すでにイエローのポロを着用していました。
1勝目から4勝目までを、ご紹介する記事はこちらから。
5勝目から7勝目までを、ご紹介する記事はこちらから。
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