海外と取引をしていると、とても重要になってくるのが取引相手となる国の祝祭日情報です。海外旅行を予定している方も事前に祝祭日情報がわかれば、予定も組みやすいと思います。そこで世界各国の祝祭日情報を地域ごとに調べてみました。
今回は『ブラジル』の祝祭日情報をお伝えします。祝日になった由来も合わせてお伝えします。
世界の祝祭日情報ブラジル編!
ブラジルといえば、何とっても『カーニバル』です。国じゅうが熱狂する祭典の時には、毎年3日連続してお休みになります。キリスト教由来の祝日は、ヨーロッパ各国同様で毎年お休みの日が変わる『移動祝日』です。
日曜日が祝日と重なった場合の振替休日の制度は、ブラジルには無いそうです。他にも都市によって祝日が違ったり、法定休日になっていないものの慣習上の休日がたくさんあります。生活する場合、慣れるまで少し大変そうですね。
1月1日〜新年(元旦)Confraternização Universal
1月20日〜聖セバスティアヌスの日(リオデジャネイロのみ)聖セバスティアヌスはリオデジャネイロの守護聖人だそうです。
1月25日〜サンパウロ市制記念日 (サンパウロ市のみ)1554年1月25日にサンパウロ市が創設されたことを記念する日です。
2月12-2月14日〜カーニバル Carnaval法定休日ではありませんが、慣習上の休日です。毎年日にちが変わる移動祝日です。
3月29日〜聖金曜日 Sexta Feira Santaイースターの2日前で、イエス・キリストの受難を偲ぶ祝日です。
4月21日〜チラデンテスの日Tiradentesポルトガル政府に処刑されたブラジル革命の英雄チラデンテス(1746年8月16日-1792年4月21日)の命日を記念する祝日です。
4月23日〜セントジョージの日 (リオデジャネイロのみ)守護聖人「聖ジョージ」の命日です。
5月1日〜労働記念日Dia do Trabalhoいわゆるメーデーですね。
5月30日〜キリスト聖体祭Corpus Christiこの日も慣習上の休日になります。イエス・キリストを意味する『聖体』をあがめるお祝いです。
7月9日〜護憲革命記念日(サンパウロのみ)1932年7月9日から始まったサンパウロ市民による護憲運動を記念する祝日です。
9月7日〜独立記念日Dia da Independência do Brasilブラジル帝国皇帝ペドロが1822年9月7日にサンパウロで独立を宣言したことを記念する祝日です。
10月12日 〜聖母アパレシーダの日Dia da Nossa Senhora de Aparecidaアパレシーダの聖母は、ブラジルで信仰されている聖人です。サンパウロ州のアパレシーダに現れたとされる聖母マリアの事で、「アパレシーダ」とは「現れた」という意味です。
10月28日〜公務員の日(政府機関・金融機関のみがお休みです。原則として10月28日で決められていますが、年によって金曜日または月曜日に移動する事もあります。
11月2日〜万聖節Dia de Finados全ての聖人と殉教者を記念するカトリック教会の祝日です。
11月15日〜共和制宣言記念日Dia da Proclamação da República1889年11月15日、クーデターにより皇帝ペドロ2世が廃位され、共和制が宣言されたことが由来の祝日です。
11月20日〜黒人意識の日(リオデジャネイロ、サンパウロなど複数の州・市で祝日に指定されています)この日も慣習上の休日になります。
12月24日〜クリスマス・イブ Vespera de Natal慣習上の休日です。
12月25日〜クリスマスNatalイブと合わせて連休になります。
地域や都市ごとのお休みが多いブラジル
地域限定の祝日は、その土地ならではの歴史や文化を反映しています。例えば、1月20日の『サンセバスチャンの日』は、リオデジャネイロ市の守護聖人を祝う日です。この日はリオの人々が街に繰り出し、にぎやかなお祭りムードに包まれます。
他にも、7月2日の『バイーア独立記念日』は、バイーア州が独立戦争で重要な役割を果たしたことを記念する日で、サルバドールを中心に、パレードや音楽イベントが開催されるので、バイーア州を訪れる際はぜひチェックしてみてください。
地域限定の祝日は、その土地の人々にとって特別な日です。旅行者にとっては、地元の人々と一緒にお祝いできる絶好の機会です。ただし、お店や観光施設が休業していることもあるので、事前にチェックをしておきましょう。
注目すべきブラジルの休日は?
ブラジルの祝日は、旅行前に把握しておく事が必要です。2月9日から14日まで開催される「カーニバル」の期間は、街中が熱狂の渦に包まれます。その反面、公共交通機関が大混雑したり、宿泊費が高騰します。
他にも、12月25日「クリスマス」も要注意の日です。ブラジルでは家族と過ごす大切な日です。レストランや観光スポットの多くが閉まってしまうので、事前にチェックするのが必須になります。
また1月1日の「元日」は、年越しパーティーの余韻冷めやらぬ中、多くの店舗が休業しています。年末年始にブラジルへ行かれる方は、必ず事前の食料確保が必要です。
まとめ
ブラジルの祝日は地域や都市ごとの日が多く、旅行する場合は必ず事前のチェックが必要です。カーニバル期間中のお休みを除くと、法定休日で全国的にお休みになる日が、年間で11日です。また法定休日ではない慣習上の休日があるのもブラジルのおおらかな国民性の表れですね。
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