2000年から2023年までの24年間の台風情報をまとめ、その特徴や傾向を分析し2024年の台風発生数を予測してみましょう。気象庁のデータを基に、年度ごとの台風発生数、日本への接近・上陸数、台風の大きさなどを多角的に見てみて、2024年に発生する台風数を予想してみました。
2024年の台風発生数は?
2024年9月11日時点で発生した台風の数は『13』です。これから本格的な台風シーズンになりますが現時点での2024年の台風の数は24個前後ではないかと予想します。フィリピンあたりで発生する事が多い台風ですが、温暖化やラニーニャ現象の影響もあり、今年は日本列島近海で発生する台風が多くなります。という事は、発生してから日本に接近するまでの時間が短くなり、勢力が衰えないまま上陸する台風が多くなります。
実際に8月末に上陸した台風10号は、専門家でも進路予測が難しく、今までに見たこともないような進路を取りました。台風11号は、直接日本への影響は少なかったのですが『スーパー台風』になり中国の華南方面やベトナム、そしてフィリピンなどにも大きな被害をもたらしました。
ちなみに『スーパー台風』の定義は、中心気圧が『900ヘクトパスカル』以下で、最大風速が『60m』以上のものを『スーパー台風』と定義しているようです。これから発生する台風は日本に接近や上陸がないと良いですね。
2000~2023年度ごとの台風発生数と日本への影響
2000年から2023年までの台風発生数は、年によって大きな変動が見られました。特に、2013年は発生数が『31個』と台風が多かった年でした。一方、2010年の『14個』や昨年2023年『17個』など、発生数が少なかった年もありました。2020年以降に発生した台風の数は、平均すると『24個/年』ですので、2024年に発生する数の予想は、ほぼ平年並みという事になります。
日本への接近・上陸数についても、年によって大きな差が見られます。近年は強い勢力を保ったまま、日本に接近・上陸する台風が増えていますので、防災対策をしっかりとして台風に備えましょう。温暖化の影響か、ここ5年では、12月にも台風が発生していますので、年末まで注意が必要です。
2000年以降で、日本に上陸した台風数は、2004年の『10個』が最も多く、2000年&2008年&2020年は1つも上陸していません。もちろん影響があった台風もあったと思います。ここ24年間で毎年平均3個の台風が上陸していますが、2024はすでに2個上陸しています。できればもう上陸はしないで欲しいですね。
台風の記録あれこれ
その年で一番早く発生した台風は、2019年1月1日元旦で、逆に一番遅く発生した台風は、2000年の12月30日晦日に発生しています。日本に上陸した記録を見てみると一番早かったのが1956年4月25日で、逆に一番遅かったのは1990年11月30日でした。
他にも中心気圧が最も高かった台風は、1991年9月16日に高知県室戸岬沖で観測された『925』ヘクトパスカルです。最も長い期間、台風だった『長寿台風』は、1986年8月18日に発生した台風で『19.25日』と3週間という長い寿命でした。
まとめ
2000年から2023年までの台風情報を分析した結果、台風は年によって発生数や大きさ、進路が大きく変化することがわかりました。また、近年は地球温暖化の影響により、大型の台風が増加傾向にあり勢力も大きくなっていることが示されています。
台風は、私たちの生活に大きな影響を与える自然現象です。台風に関する情報を正確に把握し、適切な対策を講じることで、被害を最小限に抑えることができます。気象庁の発表する情報をこまめにチェックし、台風への備えをしっかりと行いましょう。
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