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パリ五輪マラソン男子日本代表は誰?3枠目の選手はいつ決まる?

スポーツ

2023年10月15日に開かられた、マラソンのパリ五輪代表を一発勝負で決める『マラソングランドチャンピオンシップ』で上位2名に入った選手が日本代表の内定をもらっています。この決定ではなく『内定』と言われるのは、オリンピックへのエントリーは、各競技団体から日本オリンピック委員会(JOC)に内定者を推薦して、そこで最終決定する為です。

オリンピック開催まで時間があり怪我なども考えられますので、決定ではなく内定という表現になるそうです。

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『マラソングランドチャンピオンシップ』のレース展開

この日、東京は前日までの快晴から一転して、朝から雨模様でした。雨は、各選手がウォーミングアップを始めたあたりから次第に強まり、MGCのレース、そして併催されていた東京レガシーハーフマラソンのレース中が最も雨脚と風の強い時間帯に重なってしまう、最悪のコンディションでした。

スタートしてすぐに、これが130回目のマラソンレースとなる川内優輝選手(AD損保)が先頭に立ち、国立競技場での最初の2周をそれぞれ70秒前後で刻むと、その速いペースのまま大集団を従えてスタジアムを飛び出していきました。

その後、29km手前付近でレースに大きな変化が訪れます。それまでは、第2グループの先頭から少し離れた位置で静かにレースを進めていた大迫傑選手(Nike)が、前に上がってきたのです。大迫選手が29kmを通過したところでトップに出て集団を牽引する展開となったことで集団は解体しました。

それまで同じ集団のなかでレースを進めていた堀尾謙介選手(九電工)、鎧坂哲哉選手(旭化成)、さらには小山直城選手(Honda)、赤﨑暁選手(九電工)らがすぐに反応し、大迫選手を追って前方に姿を現しました。先頭の川内選手が1時間31分15秒(15分39秒)で通過した30kmを、2番手に上がった大迫選手は34秒差の1時間31秒49秒で通過。第2集団は、この5kmで初めて川内選手を上回るラップ(15分31秒)を刻み、本格的な追撃態勢に入りました。

集団は、34.4km過ぎでいったん追いついたように見えたものの、そこで川内選手が渾身のペースアップ。再び差を5m、10mと広げていき、35kmを1時間46分57秒(15分42秒)と後続に2秒の差をつけて通過していきます。ここで川内選手のペースアップを追うことができた堀尾、赤﨑、小山直、大迫、作田直、井上の6選手でした。

川内選手は35.2km過ぎで、この集団に吸収され、すぐに7番手に位置してレースを進める形となりました。堀尾選手がトップを引っぱっていく中、急な上りへと向かっていく外堀通りへ出る直前に、小山直選手は、集団から離れて、後続も含めて他選手の様子を伺ったあとに最後尾へ。水道橋から飯田橋を抜けて坂の始まる市ヶ谷に向かう付近では集団は前後が詰まって横に長い塊となり、互いに様子を伺いながら走る状況が続き、37.8km付近で堀尾選手が後退したのとほぼ同じタイミングで小山直選手が初めて先頭へ。

小山直選手は、残り4kmのところで仕掛けると、ぐんぐんリードを奪って、ここで食らいついた大迫・赤﨑・川内の3選手をも39km付近で突き放し、以降は、さらにその差を広げていきました。2時間02分26秒(15分27秒)で通過した40kmでは、後続との差は10秒に。小山直選手は、最後の2.195kmを6分31秒でカバー。2時間08分57秒でフィニッシュして、パリオリンピックのマラソン代表第1号となりました。

もう1枚の代表切符を得られる2位争いを制したのは、赤﨑選手でした。小山直選手のスパートを2番手で追った大迫選手を、残り3km手前でかわして前に出ると、40kmを過ぎてからの急な坂で大迫選手と川内選手を突き放して単独2位に浮上。ラスト2.195kmは小山直選手を上回って最速となる6分30秒で走り、悪天候にもかかわらず自己記録に5秒まで迫る2時間09分06秒のセカンドベストでフィニッシュしました。

この2人に続いたのは、大迫選手。残り2kmを切ったところで、川内選手との競り合いになり、いったん4位に順位を落とす場面もありましたが、再逆転して前を行く赤﨑選手を追いかけました。競技場に入ってからも懸命に追ったものの、赤﨑選手のキックも強く、前回のMGCと全く同じ5秒差での3位フィニッシュ(2時間09分11秒)となりました。

4位には、スタート直後から最後の最後まで見せ場をつくり続けた川内選手がフィニッシュ。2時間09分18秒をマークして、130回目のマラソンを、自身17回目となるサブ10(2時間10分切り)でレースを終えています。

パリ五輪マラソン男子日本代表内定者2名

2024年8月3日に開催されるパリ五輪のマラソン日本代表の内定者2名は、マラソングランドチャンピオンシップで見事、トップでゴールテープを切ったHONDAの小山直城選手と2位でフィニッシュした九電工所属の赤﨑暁選手です。

レース後の会見で小山選手は、風雨が激しかった事は自分にはプラスで仕掛けもしやすかったと話しています。残り2kmの地点で勝利を確信していたそうです。本番では暑さ対策とスタミナ対策を十分にして挑みたいとも話していました。

2位に入り内定が決まった赤崎選手は、スタート前の戦略をラストスパート勝負と考えていたそうで、川内選手がスタートから飛び出した時には、あまり気にしていなかったそうです。40km付近で2位に上がり、そのままゴールをしてパリ行きの切符を掴みました。自分でよく考えて練習した成果が出たとも言っています。

3枠目の選手は大迫選手に決定!

3枠目の選手に選ばれる条件は、タイムが2時間5分50秒以内の記録を持ち、今後行われる2大会、大阪マラソン2024(2月25日)と東京マラソン(3月3日)の最上位者と大迫選手の争いになります。仮に大阪マラソンで大迫選手を上回る成績を出す選手が出た場合、大迫選手は巻き返しを図る為に、東京マラソンに出場する可能性も出てきます。

まだまだパリ五輪の代表争いから目が離せませんね。代表に決まった選手たちは、いつもとは違う夏開催のマラソンで好成績が出せるように、暑さ対策とスタミナ再策を万全にして挑んで欲しいと思います。

そしてパリ五輪の代表選出の為の全日程が終了して、代表の三枠目は、大迫選手に決定しました!

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