「東京都知事選挙って、次は一体いつだった?」東京都民の皆さんなら、一度はそんな疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか?私たちの日々の暮らしに深く関わる知事を選ぶ大切な選挙。しかし、「任期満了以外にも選挙が行われるってホント?」と、意外と知られていない事実もたくさんあるんです。
世界の国々の1国と同じくらいの予算を持っている、東京都知事選挙の世界も奥深いもの。「歴代知事情報も知りたい!」なんて声も聞こえてきそうですね。この記事では、そんなあなたの「東京都知事選挙、もっと知りたい!」という好奇心に応えるべく、次回の選挙時期はもちろん、任期以外の選挙のカラクリ、さらには東京を牽引してきた歴代知事たちの足跡までを徹底解説します。
さあ、あなたも東京都の政治通になりませんか?
東京都知事選挙、次はいったいいつ?まさかの「前倒し選挙」もあるってホント!?
2024年7月7日に行われた東京都知事選挙では「小池ゆりこ知事」が2,918,015もの票を集めて再選を果たしました。風が吹いて1,658,363票を集めた「石丸伸二氏」の2倍近い票を小池ゆりこ知事が獲得したという結果でした。56人もの候補が乱立した東京都知事選挙でしたが、100万票以上を集めたのはこの2人以外には「蓮舫氏」のみでした。
小池百合子知事はこれで3期目となり、次の選挙でも当選となれば東京都知事としては最長の任期に並びます。ちなみに一部の自治体を除くと首長の多選(何度も続けて主張を務める)が認められていますので、何期でも知事を務めることが可能です。
東京都に限らず全国の知事は任期が「4年」ですので、次回の東京都知事選挙は令和10年(2028年)の7月に行われます。この4年間で小池知事が3期目として実績をしっかりと残せるのか?東京都のカラーをしっかりと打ち出し、都民に優しい政治が出来るのか、しっかりと見て下さい。小池知事が満を辞して、再度国政へ進出する可能性もあります。
4年間の任期満了以外の知事選挙は行われます。衆議院選挙では頻繁に任期満了前に解散総選挙が行われますが知事選の場合はどうでしょう?そんなケースをご紹介しましょう。
任期満了だけじゃない!東京都知事選挙が行われるケースは?
4年の任期満了以外にも選挙が行われるケースがあります。都議会の不信任案が決議された場合や住民のリコールがあった場合などです。まずは有権者の1/3以上の署名があれば、知事の解職を請求できます。(40万人以上は別の計算式があります)その後に住民投票が行われて、過半数以上の票が集まれば知事の解職になります。
選挙権を有する者の3分の1以上(※40万人以上の場合は別に計算式あり)の署名をもって知事の解職を請求し、その後、解職の投票を行うという流れになります。不信任決議やリコール以外には、知事が亡くなってしまった場合や犯罪を犯して被選挙権が無くなった場合にも知事選挙は行われます。
知事の仕事って何?東京都民の生活を守るトップの役割
都道府県の行政を統括し、住民がより住みやすい都道府県にするために、様々な施策を立案・実行することです。具体的には、予算案や条例案を議会に提出&審議し、国や他の自治体との連携、地域経済の活性化、災害対策など、多岐にわたる業務を担います。
知事に任命されると得られる権限は?
人事権〜知事と直接かかわることの多い知事部局の職員を異動昇進させる権利です。
拒否権〜議会が決めた予算や条例について納得できない場合、再度審議などを求める権利です。
専決処分権〜一刻も早く条例を定めることが求められ、議会にかける時間を持てない場合、独断で条例を制定できる権利(一部議会が必要な場合もあり)です。
それ以外の特筆すべき権利〜独自の地方税を設置することができる権利や、10日位内の議会解散権、該当地域に与えられる予算の調整権などがあります。これらの権利は、大統領制をもとに定めたため、大統領とほぼ同じ権限であることが多いです。
ちなみに、「東京都知事」に関しては、日本一の都市である東京の首長であるため、権力や影響力が大きいとされています。動かせる予算も12兆円と、他の道府県に比べて10倍程多いため、ある意味一国の首長と同じくらいの権力を持つとまで言われます。
歴代知事列伝!東京都の発展を築いたあの人この人
全国知事会から引用させて頂き、知事が公選で選ばるようになってからの東京都歴代知事をご紹介します。
知事名 |
就任期間 |
期数 |
安井 誠一郎 |
昭和22年5月3日 ~ 昭和26年4月4日 |
1 |
安井 誠一郎 |
昭和26年5月3日 ~ 昭和30年3月28日 |
2 |
安井 誠一郎 |
昭和30年4月27日 ~ 昭和34年4月18日 |
3 |
東 龍太郎 |
昭和34年4月27日 ~ 昭和38年4月22日 |
1 |
東 龍太郎 |
昭和38年4月23日 ~ 昭和42年4月22日 |
2 |
美濃部 亮吉 |
昭和42年4月23日 ~ 昭和46年4月22日 |
1 |
美濃部 亮吉 |
昭和46年4月23日 ~ 昭和50年4月22日 |
2 |
美濃部 亮吉 |
昭和50年4月23日 ~ 昭和54年4月22日 |
3 |
鈴木 俊一 |
昭和54年4月23日 ~ 昭和58年4月22日 |
1 |
鈴木 俊一 |
昭和58年4月23日 ~ 昭和62年4月22日 |
2 |
鈴木 俊一 |
昭和62年4月23日 ~ 平成3年4月22日 |
3 |
鈴木 俊一 |
平成3年4月23日 ~ 平成7年4月22日 |
4 |
青島 幸男 |
平成7年4月23日 ~ 平成11年4月22日 |
1 |
石原 慎太郎 |
平成11年4月23日 ~ 平成15年4月22日 |
1 |
石原 慎太郎 |
平成15年4月23日 ~ 平成19年4月22日 |
2 |
石原 慎太郎 |
平成19年4月23日 ~ 平成23年4月22日 |
3 |
石原 慎太郎 |
平成23年4月23日 ~ 平成24年10月31日 |
4 |
猪瀬 直樹 |
平成24年12月16日 ~ 平成25年12月24日 |
1 |
舛添 要一 |
平成26年2月9日 ~ 平成28年6月21日 |
1 |
小池 百合子 |
平成28年8月2日 ~ 令和2年7月30日 |
1 |
小池 百合子 |
令和2年7月31日 ~ 令和6年7月30日 |
2 |
小池 百合子 |
令和6年7月31日 ~ |
3 |
不祥事で辞められた猪瀬直樹氏や舛添要一氏と2期目を望まなかった青島幸男氏の3人を除くと、他の知事は2期以上知事を務められています。最長は「鈴木俊一知事」と「石原慎太郎知事」の4期16年で、小池知事もこのまま行けば東京都知事の最長に並ぶ可能性がとても高いです。
少しは東京都知事選挙について詳しくなれたのではないでしょうか。2025年の参議院選挙では投票率が「58.51%」で、少しづつ政治に興味を持つ有権者が増えて来ているように思います。たった1票と思わずに、投票へは白票でも良いので自分の意思表示をしましょう。
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