2024年のアメリカ男子ゴルフツアー『PGA』、2月に行われたシグネチャーイベントの大会『ジェネシス・インビテーション』で、通算９勝目を挙げた松山英樹選手。先に行われた全英オープンでもギリギリで予選を通過しました。
全英オープンの予選を通った日本人選手は、松山英樹選手のみですので、その底力には驚かされます。そんな松山英樹選手のメジャー大会での物凄い記録を、この記事でご紹介します。
松山英樹選手はメジャー出場47回のうち42回予選通過
松山英樹選手は、4大メジャーに通算47回出場しています。年4回開催されるメジャー大会ですので12年以上トップ選手として活躍している事だけでも凄い事です。この47回はアマチュアで出場した回数も含まれています。この47回のうち驚くべき事に42回も予選通過しています。これは89%という脅威の数字です。
４大メジャー大会ごとの出場回数と予選通過回数は
・マスターズ 13回出場で予選通過12回（92.3%）
・全米プロ 12回出場で予選通過12回（100%）
・全米オープン 12回出場で予選通過11回（91.6%）
・全英オープン 10回出場で予選通過7回 （70%）
全米プロは予選落ちがなく、マスターズと全米オープンも予選落ちは1回のみという結果です。全英オープンだけが複数回の予選落ちを喫しているが、2022年からは予選落ちをしていません。
ローリー・マキロイ選手やトップ選手のメジャー成績は？
同世代で現在世界ランキング3位のローリー・マキロイの４大大会記録をチェックしてみましょう。
・マスターズ 16回出場で予選通過13回（81.3%）
・全米プロ 15回出場で予選通過13回（86.7%）
・全米オープン 16回出場で予選通過11回（68.8%）
・全英オープン 16回出場で予選通過14回（87.5%）
マキロイ選手は、63回の出場で51回の予選通過を果たしており、予選通過率は約81％です。マキロイ選手との比較した数字だけを見ても、松山英樹選手の89%という数字は、世界のトップ選手達の中でも際立って良い数字だという事です。
まだ20代でのトップ選手は、出場回数が松山英樹選手に比べて少ないので、単純な比較は出来ませんが、世界ランク1位のスコッティ・シェフラーは21回出場して18回の予選通過を果たしており予選通過率は約86％、先週の全英オープンを制し現在世界ランキング2位に順位をあげたザンダー・シャウフェレは30回出場して27回の予選通過を果たしており予選通過率は90％です。
メジャー大会の予選通過の確率では、トップ選手と遜色ない結果を出しているのが松山英樹選手という事です。
過去に大活躍したジャック・ニクラウスやタイガー・ウッズについては、全盛期はもちろん ほとんどの試合で予選通過を果たしていましたが、ゴルフキャリアの後半になると、どうしても予選落ちする試合が増えてしまうため、予選通過率は松山選手や現在の世界ランキング上位の選手と比べて低い結果になっています。
松山英樹選手のメジャー大会での直近の予選落ちは？
松山選手が直近の4大メジャーで予選落ちしたのは、2019年の全英オープンです。その後は『18試合連続』で予選通過を果たしています。2021年の全英オープンでは、新型コロナウイルス感染のため欠場しています。
4大メジャーの連続予選通過の記録を調べるとやはり名前が出てくるのがこの2人です。それは、ジャック・ニクラウスとタイガー・ウッズで、39回の連続予選通過記録を持っています。
ニクラウスは1969年のマスターズから1978年の全英オープンまでの期間でこの記録を達成、タイガーは1996年の全米オープンから2006年のマスターズまでの期間で39回連続予選通過を果たしています。そして、この2人に続くのがゲーリー・プレーヤーで、1970年のPGA選手権から1980年のマスターズまで37回の4大メジャーの連続通過記録を持っています。
現在の世界ランキング上位選手を調べてみると、世界ランク1位のスコッティ・シェフラーは2022年の全米プロで予選落ち、世界ランク2位のザンダー・シャウフェレは2022年のマスターズで予選落ち、世界ランク3位のローリー・マキロイは今回の全英オープンで予選落ちするなど、長期間メジャーの予選通過を続けている選手は松山英樹選手以外に見当たりません。どれだけ松山選手が安定した強さを持っているかという証明です。
どの選手も当然のようにトーナメントに出場した時、まずは予選通過が重要と口を揃えて言います。4大メジャーの予選通過率89％、そして18試合連続で予選通過を果たしていることは、世界の“HIDEKI”の証明でもあります。大谷翔平選手が物凄い選手なのは間違いありませんが、私は松山英樹選手も大谷選手に匹敵するくらい物凄い選手だと思います。
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