夢と雪の祭典が、再びヨーロッパへ!2030冬季五輪の開催地が「フランスアルプス」地域に決定しました。特定の単一都市ではなく、既存の施設を活用した広域での分散開催という、新しい形の五輪となることで、その注目度は高まるばかりです。
「フランスアルプス」のどこで開催されるの?どの都市が、どの競技別の舞台になるんだろう?と、詳細が気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は、環境への配慮と効率性を追求した、この画期的な2030冬季五輪の大会計画を深掘りします。
この記事では、競技別の開催地となる主要なフランスアルプスの開催都市候補を具体的に予想し、2030冬季五輪を100倍楽しむための情報をお届けします。さあ、雪に覆われた美しいアルプスの山々で繰り広げられる熱戦に、今から思いを馳せましょう!
2030年冬季オリンピックフランスアルプス(French Alps 2030)の概要
2026年に開催される冬季オリンピック「ミラノ・コルティナオリンピック」は、競技毎に開催場所が違う大会です。ざっくりいうと室内競技は「ミラノ」で、屋外競技が「コルティナ」で行われます。
2大会続けてヨーロッパ開催となる2030年冬季オリンピックは「フランスアルプス」で行われます。フランスアルプスは2つの地域圏を合わせた通称であり、オリンピックの開催地に都市などの自治体以外が選ばれるのは史上初となります。
これは、オリンピック憲章の開催地の規定が「単一の都市・地域・国」から「複数の都市・地域・国」に改定されたことで、2地域圏全体での開催が可能になったことで、今回のフランスアルプス2030の開催に決定しました。
日程は、2030年2月1日~2月17日の予定です。
2030年冬季オリンピックフランスアルプスの開催都市・地域は?
「オート・サヴォワ」「サヴォワ」「ブリアンソン」「ニース」という4つの都市・地域で開催されます。まだ予定段階ですので、開催都市の変更の可能性はあります。
<オート・サヴォアゾーン>
オート・サヴォアゾーンで開催が予定されているのは、クロスカントリースキー(ラ・クルーサー)、バイアスロン(ル・グラン・ボルナン)で、オリンピック村もこの地域に造られる予定です。
<サヴォア・ゾーン>
サヴォア・ゾーンでは、アルペンスキー(クールシュベル、メリベル)、スキージャンプ(クールシュベル)、ノルディック複合(クールシュベル、メリベル)、スライディングスポーツ(ラ・プラーニュ)など山の競技が行われる予定になっています。
<ブリアンソン・ゾーン>
ブリアンソン・ゾーンでは、フリースタイルスキーとスノーボード(セール・シュバリエ、モンジュネーブル)が予定されています。
<ニース・ゾーン>
ニース・ゾーンでは、アイスホッケーやフィギュアスケート、ショートトラック・スピードスケート、カーリングなどの氷上競技が開催予定です。国際放送センターやメインプレスセンターも、ここに設置される予定で、閉会式も開催予定です。
閉会式は、地中海に面したニースのプロムナード・デ・ザングレで行われる予定で、冬季オリンピックで、競技場以外の場所で式典が行われるのは初めてのケースになります。
スピードスケートに関しては、この4つのゾーンでは開催せず、フランス国外で開催が予定されていますが詳細は未定です。そして1番気になる開会式についても会場はまだ正式に決定していません。フランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏およびプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏という、アルプス地方の広範なエリアでの開催です。
2034年冬季オリンピックの開催都市は?
2030年のフランスアルプスオリンピックの次に開催される2034年の冬季オリンピックは、アメリカのユタ州の都市ソルトレイクシティで開催されます。その名称は「ソルトレークシティー・ユタ2034」(Salt Lake City-Utah 2034)で、2024年7月んい行われた総会で正式決定になりました。
アメリカでの開催は、2028年に予定されている夏季オリンピックがロサンゼルスで行われ、その6年後にこの「ソルトレークシティー・ユタ2034」の冬季オリンピックが開催されます。ソルトレイクでの開催は2002年の冬季オリンピック依頼、32年ぶりの開催になります。
2002年のソルトレイクシティ五輪での日本人選手の活躍を振り返ってみましょう。日本選手団は銀1つ銅1つの合計2個のメダルを獲得しました。これは、前回の長野オリンピック(10個)と比べて厳しい結果となりました。
日本人メダリストの活躍
日本が獲得したメダルは、長野オリンピックの金メダリストであった2名の選手によってもたらされました。
🥇 銀メダル(1個)
競技 |
種目 |
選手名 |
詳細 |
スピードスケート |
男子500m |
清水宏保 |
長野五輪の金メダリストとして連覇を期待されましたが、直前の腰痛を抱える苦しい状況の中で、見事に銀メダルを獲得しました。1本目でオリンピック新記録を出すなど、その精神力の強さが光る結果となりました。 |
🥉 銅メダル(1個)
競技 |
種目 |
選手名 |
詳細 |
フリースタイルスキー |
女子モーグル |
里谷多英 |
長野五輪の金メダリストとして出場し、再びメダルを獲得。モーグル女子では、日本にとって2大会連続のメダル獲得となりました。 |
その他の主な活躍(入賞者)
メダルには届かなかったものの、入賞(8位以内)を果たした主な日本人選手は以下の通りです。
🌟 4位入賞
競技 |
種目 |
選手名 |
スピードスケート |
男子10000m |
白幡圭史 |
フィギュアスケート |
男子シングル |
本田武史 |
ショートトラック |
女子3000mリレー |
田中千景、神野由佳、高田貴子、勅使川原郁恵、山田乃玞子 |
🌟 5位入賞
競技 |
種目 |
選手名 |
スキージャンプ |
ラージヒル団体 |
原田雅彦、山田大起、宮平秀治、船木和喜 |
スノーボード |
男子ハーフパイプ |
中井孝治 |
フィギュアスケート |
女子シングル |
村主章枝 |
ショートトラック |
男子500m |
寺尾悟 |
ショートトラック |
男子5000mリレー |
寺尾悟、西谷岳文、小寺武大、篠原祐剛、田村直也 |
🌟 その他の入賞者
- 上村愛子(フリースタイルスキー・女子モーグル):6位入賞。
- 高橋大斗(ノルディック複合・スプリント):6位入賞。
- 田畑真紀(スピードスケート・女子3000m):6位入賞。(女子5000mでも8位入賞)
- 岡崎朋美(スピードスケート・女子500m):6位入賞。
- 越和宏(スケルトン・男子1人乗り):8位入賞。
- カーリング女子チーム:8位入賞。
長野五輪後の世代交代や、競技環境の変化など、厳しい状況下での大会となりましたが、清水選手や里谷選手が前回大会のプレッシャーを跳ねのけてメダルを守り抜き、また、若手の中井孝治選手(スノーボード)や、フィギュアの村主章枝選手、本田武史選手らも世界のトップレベルで戦い、入賞という形で結果を残したオリンピックでした。
最近の冬季オリンピックで日本人選手のメダルラッシュがあまり見られませんが、2026年2030年とヨーロッパが舞台の五輪で数多くの日の丸が上がると良いですね。
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