海外と取引をしていると、とても重要になってくるのが取引相手となる国の祝祭日情報です。海外旅行を予定している方も事前に祝祭日情報がわかれば、予定も組みやすいと思います。
そこで世界各国の祝祭日情報を地域ごとに調べてみました。今回は『オランダ』の祝祭日情報をお伝えします。祝日になった由来も合わせてお伝えします。
まずは移動祝祭日について
日本でも毎年日付が変わる祝日があります。春分の日や秋分の日がいわゆる『移動祝祭日』で、春分の日であれば3月20日が3年続くと4年目が3月21日になり、秋分の日であれば9月23日が3年続くと4年目が9月22日になります。要は、4年周期で変わるという事です。
ヨーロッパの国々で多い『イースター』の祝日の定義が『春分の日から数えて最初の満月の次の日曜日』と決められいます。この『イースター』の休みから起算する祝日が多いため、『移動祝祭日』も多くなるということになります。何故日曜日が『イースター』かというと、『イエス・キリストの復活』が日曜日だったことに由来しています。
『イースター』の日付を2025年から2050年で見てみると、一番早い年で3月25日、一番遅い年で4月25日ですので、年によって1カ月違うのです。そして、その『イースター』から起算する祝祭日もそれに合わせて変わるため、毎年お休みの日が変わるんですね。
オランダの祝日は少ない!
日本の祝日は年間で16日ありますが、オランダの祝日は世界的にも少なく年間で『8日』しかありません。日本の半分しかないのです。しかも日本のような振替休日という制度がない為、さらに祝日が減ってしまう年もあります。
また8日ある祝日のうち、7日は1〜5月で年の後半はクリスマスしか祝祭日がありません。日本人からすると考えられないと思うかもしれませんが、オランダは個人主義の国でサマーバケーションやクリスマス休暇を長期で取るので、年間で見ると日本と変わらないお休みの日数になるのかもわかりませんね。
学校の長期休暇は、北部・中部・南部とエリア毎に少しづつずらしています。これは公共交通機関の混雑を避けるのが狙いだそうです。オランダの方は個人主義で混雑する休日を嫌う傾向にあるようです。2024年オランダの祝日をご紹介します。
<2024年&2025年オランダの祝日情報>
1月1日 月曜 新年(元旦) Nieuwjaarsdag・2025年も1月1日
3月29日 金曜 聖金曜日 Goede Vrijdag・2025年は4月18日
3月31日~4月1日 日曜~月曜 復活祭 Pasen・2025年は4月20日
4月27日 土曜 国王誕生日 Koningsdag・2025年は4月26日
5月5日 日曜 解放記念日 Bevrijdingsdag・2025年も5月5日
5月9日 木曜 キリスト昇天祭 Hemelvaartsdag・2025年は5月29日
5月19~20日 日曜~月曜 聖霊降臨祭 Pinksteren・2025年は6月8日
12月25~26日 水曜~木曜 クリスマス Kerstdag・2025年も同じ日程
祝日以外に祭日が11日ありますが、お休みになる祭日とそうでない祭日があります。毎年暦によって日付が変わる祝日がほとんどですので、オランダに行かれる方は事前にチェックが必要です。
まとめ
オランダの祝日・休日は、ほとんどのヨーロッパ各国と同じですが、キリスト教関連のものが多いため、私たち日本人には馴染みのないものも多くあります。そしてその多くが毎年日付が変わる「移動祝日」です。
これは、キリスト教において最も重要な祝日である復活祭(イースター)が「春分の日以降の満月の次の日曜日」と決められているおり、その復活祭から起算した休日が多いからという理由です。そして他国に比べて祝日が少ないのがオランダですが、夏季休暇やクリスマス休暇を長期で取るので、結果お休みの日数は他国とあまり変わらないのかもわかりませんね。
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