「あれ?昔は表示の順番がSBO(ストライク・ボール・アウト)じゃなかったっけ?」そう思っている野球ファンの方はご安心ください。あなたが間違っているのではありません。
プロ野球中継でお馴染みのあのカウント表示が、いつの間にかBSO(ボール・ストライク・アウト)へと変わりました。なぜこんな変更があったのか、疑問に感じていた人も多いでしょう。
実はこのストライクとボールの順番なぜ変わった?という疑問の答えは、「ボールが先」こそが国際的な世界標準だった!という事実にあります。
日本独自の数え方から、なぜ世界標準に合わせたのか?その背景には、日米の野球観の違いが隠されています。本記事では、このストライクとボールの順番なぜ変わった?という素朴な疑問を深掘りしていきます。この記事を読めば、これからの野球観戦が100倍面白くなること間違いなしです!
ストライクとボールの順番はいつ変わった?
日本の野球において、ストライクが先だったカウントコールがボールが先へと変更されたのは、「プロ野球では2010年」から、「高校野球では1997年から」ボールが先のコールとなり、これによりメジャーリーグや国際大会と同じになりました。
昔からストライクが先で慣れている私はいつまでたっても慣れません。画面の表示を見ても一瞬、頭なのかでよーく考えないと状況把握が出来ません。残念ながら一生慣れる事はなさそうです。
日本の野球界で、ストライクが先だったカウントコールがボールが先へと変更された主な理由は、国際的な標準化と、プロ野球選手が国際大会へ出場する機会の増加に対応するためと言われています。
ストライクとボールの順番はなぜ変わった?
先にも書きましたが、アメリカを含めた世界基準に合わせる事が一番の大きな理由です。WBC(ワールドベースボールクラッシック)や大学生・高校生などの国際大会が数多く開催されるようになり、選手たちがとまどわないようにする為の変更だっとそうです。
確かに審判のコールやストライクとボールの順番が違うと、いちいち慣れるのに時間も掛かりますしミスや勘違いも起きてしまいます。大リーグで活躍する日本人選手たちも、小さい頃からボールが先、ストライクが後の表記に慣れておけば、すんなりと状況把握ができますもんね。
ストライクとボールの順番が日本だけ違うのはなぜ?
昔は野球発祥の地「アメリカ」でもストライクが先とボールが先は地域やリーグによってまちまちだったそうです。日本に野球を伝えたと言われている「ホーレス・ウィルソン氏」が、たまたなストライクが先で教えたことが、そのまま現在に至ったのではないかと言われています。これが遡ること明治時代の1871年でした。
もう一つの説が日本とアメリカの国民性の違いからではないかと言われています。アメリカではピッチャーよりもバッターにスポットが当たる事が多く、歴史に名を残した選手は「ベーブルース」や「ジャッキー・ロビンソン」など打撃に重きをおく傾向があります。バッター有利という観点でいうと、「バッターに有利なカウントを先に表示する」事になり、ボール・ストライクの順になります。
逆に日本ではピッチャーにスポットが当たる事が多かった事から「ピッチャーに有利なカウントを先に表示する」事になり、ストライク・ボールの順に表記されたという説もあります。
長年「2ストライク3ボール」や「2アンド1」などでストライクが先に慣れている筆者は、頭が混乱してじっと画面の表記を見ながら順番が逆になった表示を、自分に「ボールが先」と念じながら観戦しています。きっとずっと慣れないんだろうなと思っています。

コメント